在留外国人の出入国動向
就学
かつて存在した在留資格であり、「留学」と似た内容の資格であった。「留学」との違いは、大学・専門学校で留学する人の在留資格が「留学」である一方で、それ以外の学校で留学する者の在留資格が「就学」であり、実態として日本語学校で学ぶ外国人学生に与えられる在留資格であった。日本語学校を卒業した者の多くは大学等に進学する傾向にあること、また欧米諸国の教育形態にあわせて在留資格の区分を行っていない背景を踏まえて、2009年の入管法改正にあわせて「留学」に一本化された在留資格である。ただし統計上は2010年において在留資格「就学」として出入国をした者もいる。
基本的な傾向として、日本から距離的に近い中華人民共和国や大韓民国の就学を在留資格とする入国・出国者が最も多い。特に中国からは、年を追うごとにその人数が増加している。その他、米国やオーストラリアなどからも一定数の入国・出国者がみられるが、こちらは年を追うごとに漸減している。
また、ヨーロッパからの入国・出国者数は少なく、アフリカや南米からの入国・出国人数はそれよりも更に少なくなっている。
(参考URL:「NPO法人 国際留学生協会/向学新聞2009年3月留学生関連記事 留学・就学の一本化提言」)